横切る光
黒い壁に浮かび上がる白いシャツ。
日々の暮らしの中で、静かな瞬間を拾っています。
黒い壁に浮かび上がる白いシャツ。
街は姿を変え続ける。その途中を、誰もが何事もないように歩いて
歩幅は違っても、気持ちはいつも並んでる。
帰国して2週間、ずっとこの様子。
ホテルの部屋から。
暖簾をくぐる前の、ほんの一服。夜はまだ、ゆっくり流れている。
灯りに照らされた足音。
雨上がりの街に、やさしい灯りがともる。今日という一日の終わり
今日という一日が始まる。見慣れた道を、いつもの速度で。何気な
白い窓から漏れる光と、闇に溶ける人影。
北風吹いてくる。
誰も押さなくなったボタン。誰も覗かなくなったガラス。それでも